日々の「ついで」と「スキマ」を活用！無理なく家事と生活を回すコツ
毎日時間に追われていると感じたら？「ついで」と「スキマ」を味方につける
仕事、子育て、家事。どれも大切ですが、限られた時間の中で全てを完璧にこなそうとすると、どうしても心身ともに疲弊してしまいます。特に、まとまった時間がないと感じる日々に、家事ややるべきことがどんどん溜まっていく悪循環に陥ることは少なくありません。
そんな時こそ、大がかりな時間を確保しようとするのではなく、普段見過ごしているかもしれない「ついで」の瞬間や「スキマ時間」を意識的に活用してみましょう。日常の小さな時間を拾い集めることで、驚くほど多くのタスクを無理なく消化できるようになります。これは、単なる手抜きではなく、日々の流れの中で自然に効率化を図る「時短ていねいライフ」の考え方です。
スキマ時間を「使える時間」に変える意識
「スキマ時間」とは、例えば以下のような、数分〜10数分の短い時間のことを指します。
- 子供が支度をしているのを待っている時間
- 電車やバスでの移動時間（数分でも）
- 電子レンジや洗濯機が終了するまでの待ち時間
- 仕事の休憩時間や、少し早く到着した待ち合わせまでの時間
- 子供が一人で遊びに集中している短い時間
これらの時間は「何もできない」と思いがちですが、意識を変えれば有効活用できます。
スキマ時間を活用するためのステップ
- 自分のスキマ時間を認識する: まずは1日数時間、自分の行動を観察してみましょう。「あ、今5分できたな」という瞬間を意識的に捉える練習をします。
- スキマ時間リストを作る: 数分でできるタスクのリストを普段から持っておきます。
- メールチェック、返信
- 短いメッセージの確認・返信
- 献立のアイデア探し、買い物リストへの追加
- カレンダーの確認、予定の調整
- 書類の仕分け（いるもの・いらないものに分けるだけ）
- 簡単なネット検索（調べたいことなど）
- 読みかけの本や記事を1ページだけ読む
- ストレッチや深呼吸
- タスクと時間をセットにする: 「〇〇の待ち時間には△△をする」のように、スキマ時間とやることをセットで考えます。スマホのリマインダー機能なども活用できます。
このように、小さなタスクを細切れ時間で片付けていくことで、まとまった時間が必要なタスクに集中できるようになったり、休憩やリフレッシュの時間を作ったりすることが可能になります。
「ついで家事」で無理なくキレイを保つ習慣
「ついで家事」とは、ある行動の「ついでに」別の家事をこなす方法です。これも数分で終わることが多く、特別な時間を取る必要がないため、非常に効果的です。
具体的な「ついで家事」の例
- 移動のついでに: 部屋から部屋へ移動する際に、通り道にあるモノ（コップ、本、ゴミなど）を本来の場所へ持っていく。
- 歯磨きのついでに: 洗面台を使ったついでに、歯磨きをしながら、あるいは終えた後に、洗面ボウルや鏡をサッと拭く。
- 料理のついでに: 調理中にできた隙間時間や、料理が完成して盛り付ける前に、コンロ周りや作業台を拭く。
- お風呂のついでに: 浴室を出る前に、壁や床についた水滴をスクイージーやタオルで拭く。
- 洗濯物のついでに: 洗濯物を取り込む際に、床のホコリを拾ったり、洗濯機周りを拭いたりする。
- 子供の支度のついでに: 子供が持ち物を準備している間に、その周辺の片付けをする。
「ついで家事」は、汚れが軽いうちに対処できるため、後でまとめて大掃除をするよりも労力が少なく済みます。また、「〜のついでに」というトリガーを設定することで、家事の習慣化にもつながりやすくなります。
「ついで」と「スキマ」活用の継続のコツ
これらの小さな時間活用術を続けるためには、いくつかのコツがあります。
- 完璧主義を手放す: 全てのスキマ時間を使う必要はありません。また、「ついで」で完璧にきれいにするのではなく、「汚れる前に少しだけ」という気持ちで取り組みましょう。
- ハードルを下げる: 最初は「移動するたびに何か一つだけ元の場所に戻す」「洗面台を磨くのは週に3回だけ歯磨きのついでに」など、簡単な目標から始めます。
- 場所ごとに「ついでリスト」を貼る: 洗面所には「歯磨きのついでにすること」、キッチンには「料理のついでにすること」など、具体的なアクションリストを貼っておくと忘れにくいです。
- 家族にも協力をお願いする: 「階段を上るついでに自分の部屋に脱ぎっぱなしの服を持っていってね」など、子供やパートナーにも「ついで」をお願いしてみましょう。
日々の小さな「ついで」と「スキマ」を意識的に活用することで、大きな負担を感じることなく、家事や生活を効率的に回すことができます。それは、時間に追われる焦りを減らし、少しずつですが確実に、自分自身や家族のためのゆとりある時間と心を生み出すことにつながります。今日から、ぜひあなたの日常に潜む小さな時間を見つけて、活用してみてください。