時短ていねいライフ

バタバタ解消！家事・仕事・育児の「やることリスト」で時間と心にゆとりを作る方法

家事、仕事、育児。毎日たくさんのタスクに囲まれて、何から手をつけて良いかわからなくなったり、やり忘れに気づいて焦ったりすることはないでしょうか。常に時間に追われているような感覚で、気づけば一日が終わり、何もできなかったと落ち込むこともあるかもしれません。

そうした状況を改善し、効率よく時間を使うための有効なツールが「やることリスト（To Doリスト）」です。単にタスクを書き出すだけでなく、使い方を工夫することで、時間管理が楽になり、心にもゆとりが生まれます。

この記事では、家事・仕事・育児を含む毎日のタスクを整理し、時間と心のゆとりを生み出すための「やることリスト」の効果的な作り方と活用方法をご紹介します。

なぜ「やることリスト」が時短につながるのか

「やることリスト」を作ることは、単なる備忘録ではありません。正しく活用することで、以下のようなメリットが得られます。

• タスクの全体像を把握できる: 頭の中で漠然と考えていたタスクを書き出すことで、「見える化」できます。やるべきことの量や種類が明確になり、混乱を防ぎます。
• 優先順位をつけやすくなる: 全タスクを一覧することで、どれを先にやるべきか、どれを後回しにできるか判断しやすくなります。重要なタスクを見落とす心配が減ります。
• 思考の負担が減る: 「あれもやらなきゃ、これもやらなきゃ」と常に頭の中で考えている状態は、大きなストレスになります。リストに書き出すことで、その負担を軽減し、目の前のタスクに集中できるようになります。
• スキマ時間を有効活用できる: 5分や10分といった短い時間でできるタスクをリストアップしておけば、ちょっとしたスキマ時間に効率よく片付けられます。
• 達成感を得られる: 完了したタスクにチェックを入れたり、消したりすることで、進捗が目に見えます。「これだけできた」という達成感は、モチベーション維持につながります。

実践！「やることリスト」の具体的な作り方

それでは、実際に「やることリスト」を作るステップを見ていきましょう。

1. タスクを全て書き出す
   • まずは、思いつく限りの「やるべきこと」を全て書き出します。家事（掃除、洗濯、料理、買い物など）、仕事（メール返信、資料作成など）、育児（連絡帳記入、持ち物準備など）、そして自分自身のこと（美容院予約、病院予約など）も含めます。
   • 大小問わず、どんなに小さなことでも書き出すのがポイントです。「牛乳を買う」「〇〇に連絡する」といった簡単なことも含めましょう。
   • 紙のノートやアプリ、PCのメモ帳など、自分が使いやすいツールを選びましょう。
2. タスクを分類・整理する
   • 書き出したタスクを、分かりやすいように分類します。
   • 例えば、「今日やること」「今週中」「場所別（キッチン、リビングなど）」「種類別（買い物、連絡、掃除など）」といった分け方が考えられます。
   • 関連するタスクをまとめたり、大きすぎるタスクを小さなステップに分解したりすることも有効です。「夕食を作る」であれば、「献立を決める」「買い出しリストを作る」「下ごしらえをする」のように細分化します。
3. 優先順位をつける
   • 整理したタスクに優先順位をつけます。緊急度と重要度を組み合わせたマトリクスを使う方法が一般的です。
     • A（最優先）: 緊急度も重要度も高い（例: 本日〆切の仕事、急ぎの病院予約）
     • B（優先）: 重要度は高いが緊急度は低い（例: 今週中の〇〇、定期的なタスク）
     • C（余裕があれば）: 緊急度も重要度も低いが、いつかやりたいこと（例: 〇〇の片付け、新しいレシピを試す）
   • 優先順位の高いものからリストの上位に配置するなど、見た目で分かるように工夫します。

「やることリスト」を効果的に使うコツ

リストを作るだけでなく、日々の生活の中で活用することが重要です。

• 細分化したタスクを意識する: 大きなタスクは小さなステップに分けることで、取り掛かりやすくなります。「今日はこのステップだけやろう」と目標を定めると、無理なく進められます。
• かかる時間の目安を書き込む: 各タスクにかかるおおよその時間をリストに追記しておくと、スキマ時間でできるタスクを見つけやすくなります。また、一日に詰め込みすぎているかを把握するのにも役立ちます。
• 無理なく、柔軟に: リストはあくまでツールです。リスト通りに全てこなせなくても問題ありません。体調や状況に合わせて、優先順位を入れ替えたり、明日に回したりといった柔軟さも大切です。
• 完了したらすぐにチェック: タスクが完了したら、すぐにチェックを入れるか、リストから消し込みましょう。この「消す」という行為が、達成感や次へのモチベーションにつながります。
• 定期的な見直しを習慣に: リストは生きたツールです。毎日、または数日おきにリスト全体を見直し、必要に応じて更新しましょう。新しいタスクを追加したり、不要になったタスクを削除したりすることで、リストが常に最新の状態に保たれます。

「やることリスト」を挫折しないためのヒント

「やることリスト」作りを始めても、継続できないという声も聞かれます。挫折しないためのヒントをご紹介します。

• 完璧を目指さない: 最初から全てのタスクを網羅したり、完璧なリストを作ろうとしたりする必要はありません。まずは簡単なものから書き出してみる、使いやすいツールを探すことから始めましょう。
• 「やらないことリスト」も作る: 「やること」だけでなく、「やらないこと」を決めるのも効果的です。例えば、「毎日〇〇はしない」「〇〇には時間をかけすぎない」といったことをリストアップすることで、本当にやるべきことに集中しやすくなります。
• 家族と共有する: 家事や育児のタスクは、家族と共有できるものもあります。リストの一部を共有することで、お互いの状況を把握しやすくなり、自然な家事分担につながることもあります。
• 楽しむ工夫をする: お気に入りのペンやノートを使ったり、好きなデザインのアプリを選んだり。リスト作りそのものを少しでも楽しくする工夫も、継続の後押しになります。

まとめ

「やることリスト」は、日々のタスクに追われる状況から抜け出し、時間と心にゆとりを生み出すための強力なツールです。家事、仕事、育児とマルチタスクをこなす中で、頭の中だけで全てを管理しようとすると、見落としや焦りが生まれやすくなります。

タスクを「見える化」し、優先順位をつけて、一つずつクリアしていく。このシンプルなステップを踏むことで、やるべきことが明確になり、効率的に時間を使えるようになります。そして、リストの項目が一つずつ消えていくごとに、達成感とともに心の負担が軽くなっていくのを感じられるでしょう。

完璧なリストや完璧な運用を目指す必要はありません。まずは、今日やるべきことを3つだけ書き出してみる、といった小さな一歩から始めてみてはいかがでしょうか。

「やることリスト」を上手に活用して、時間に追われる毎日から、自分で時間をコントロールできるゆとりある毎日へと変えていきましょう。